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よしもとよしとも Greatest Hits +3


よしもとよしとも(著)

10年以上前に、本書とほぼ同じ内容の「珠玉短篇集」を読んでいて、家内を探したら無くなっていた。amazonに出ていたので購入。酔っ払って喧嘩した相手に、フェンダーを東京で有名な楽器屋(忘れた)から持って来い、というオチの「吠えろフェンダー」が収録されていないのが残念。

女の子はみんな原田知世(わけわからんCD出す前の)みたいな髪型で、80年代の不毛さを思い出させる。真ん中へんの四コマは全くつまらん。なぜこんなものを収録したんだろう。

この頃は不毛な時代にふさわしく不毛がはびこっていた。渋谷陽一がNHKFMでカルチャーを語り、ロッキンオンの「渋松対談」は異常につまらなく、かえってブームになっていた。

まあ、なんか知らんうちに90年代が終わっていたので、俺も今になって80年代に郷愁を感じているってことだ。

そんなこんなで、運命論者になったのだ。


2005年5月某日再読了
発行所 双葉社 1998年3月17日 第2刷発行