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東京するめクラブ 地球のはぐれ方


村上 春樹 吉本 由美 都築 響一(著)

いきなり名古屋ネタだったので即購入。村上節が個人的に好きなので、今回のユニットの他の人には悪いが村上以外読み飛ばし。

しかし、名古屋人(僕)にとって、ここに書いてあるマウンテンや「あんかけ」がそんなに以前からポピュラーではなかったと思う。いずれも18歳になるまで知らんかったから。これらは、名古屋の交通アクセスの発達とともに広がったものだ。

僕の住んでいる名古屋の西部では、いずれも馴染みは全くなく、逆に「とんかつオゼキのポテサラ(微妙な酢使い)」や「ケンコースパゲッテイー(これは鉄板スパとして本書でもサラリと触れられている)」の味を誇りに思っていたのだ。

その意味で、デザイン博や、愛地球博は評価できる。本当に便利になり、ちょっと足伸ばして、旨いもん食いにいくのが楽になった。

東京って、以前からそうだったんだろうな。東京五輪の前は違ったんだろうけど。でも、この本で書いてある食べ物は本当に旨い。「東京の旨い店」みたいな本に書いてある店も、本当に旨いんだろうな? 


2005年5月某日読了
発行所 文藝春秋 2004年11月15日 第一刷発行