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麻生 幾の・・・

昨晩から、NHK土曜ドラマ「外事警察」が始まった。その意図はともかく、公安外事への国民的関心は若干高まるだろう。

さて、麻生 幾の公安外事モノ小説を数刷読んでいるが、麻生はどこまでいっても麻生なのだ。「ケース」に対峙する滅私奉公型公務員が、国家の枠で苦しみ、最後には超法規で決着。主権侵害は常識の世界だ。

そして、この世界をしつこく書き発表を続ける麻生の小説の最終ページには、必ず情報源への謝辞がついてくる。

膨大な情報にハリセンを利かして成功したのはフォーサイスだが、この作家はまだ広く受け入れられていないようだ。今回のドラマ化で変わるかも。

物語としては、私の好きな部類に入るので、一旦読み出すと没頭してしまうのだが。