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夕凪の街 桜の国

こうの史代(著)

漫画アクションは「じゃりん子チエ」が終わって以来疎遠だった。ビッグコミック、オリジナル、スピリッツ(「気まぐれコンセプト」!)から、現在のモーニングまで、「旬」を求めて移動してきた。

偶然、amazonで見つけ、購入して読んだ。思えば、20年前、社会人としてスタートを切ったのがこのマンガの舞台の街だった。

猿候橋の辺りが懐かしい。新天地は、今の本山みたいに、随分と洗練されていた。あの街の人たちは、安芸の国らしく、備後と違い、とにかく明るかった。

映画化されると報道されているが、アニメなのかな?。どっちでもいいけど。 どうでもいいついでに、「桜の国(一)」だけアクションで読んだ人は、この話の中身が解かったのかな。

復活したアクション連載中の「さんさん録」もいい味だしている。一番後ろの定位置が心地よい。

今年の夏には、20年ぶりにあの街に行きたくなっている。広大院生の安藤君、見ているんでしょ。よろしくね。


2005年2月某日読了
発行所 双葉社 2004年12月30日 第3刷